HiroCom777です。1月から始まったノンプロ研の技術ライティング講座の講師をしています。
技術ライティング講座の第8回は「GitHubによる共同作業」、第9回は「書籍の企画と執筆」です。執筆者、編集者が共同作業を行うときに使用するプラットフォーム「GitHub」の使い方と、実際に書籍の執筆する際の段取りについて学びました。技術ライティング講座は以上で終了です。
技術ライティング講座を終了して、課題として提出した企画書が審査に通ると、書籍(技術書典での同人誌)執筆のチャンスもあるというものです。僕も2冊ほど書かせていただきました。
今回は、書籍を執筆する際のコツについて、僕なりの考え方を述べたいと思います。
まとまった文章を書く練習
いきなり本を書くといっても、無理だと思う人がほとんどではないのでしょうか。そんな経験したことないし、何を書いていいかわかりませんよね。
ですので最初は肩ひじ張らずに、まとまった文章を書く練習から始めればいいと思います。ブログ記事の執筆は、ちょうどいい練習になります。内容は良識的な範囲であれば、何でもいいです。そもそも、まとまった文章を書けない人は本なんか書けないのです。
練習を続けていくうちに、自分の文章のスタイルがわかってくるでしょう。書きやすい文章の長さ、分野、スタイルなどなど、書いていくうちに気が付くことがあると思います。結局これらのことは、書いてみないとわからないのです。こうして文書を書くスキルが身についてきます。
この後本を書くことがなかったとしても、文章を書くスキルは色々なところで役に立つでしょう。
書きながら考える
何か明確なテーマが決まらないと文章が書けないという人がいますが、僕のオススメは「書きながら考える」です。人間はわかっているつもりでも、書き出して、整理して、見直してみないとわからないことがあります。書いていくうちに、次の記事のネタを思いついたり、今までの考え方の間違いに気が付いたりすることは、よくあることです。
ネタを探してみる
まとまった文章を書くことに慣れたら、何かネタを探す習慣を付けましょう。面白そうなネタがあったら、文章にしてみてください。学んでみたいことがあれば、それをテーマに何本かブログ記事を書いてみましょう。学習がはかどると思います。
書いた記事は、ときどき読み返してみてください。何か新しい発見があるかもしれません。また、もっといい書き方があると感じた場合には、修正してみるのもいいでしょう。
企画書を書いてみよう
特定のテーマで何本か記事を書いたら、記事を元に企画書を書いてみましょう。企画書を書いて、執筆の方針(骨組み)を明確にしていくと、徐々に書籍執筆のめどが立ってきます。 書いた企画書を見直してみて足りないところがある場合は、その部分の学びが足りないのかもしれません。ブログ記事を書き足して、補強してみましょう。他の人に見てもらって、意見を聞くのもいいと思います。
いよいよ執筆
元ネタとなる記事もでそろって、企画書で執筆の方針も明確になったら、執筆に着手しましょう。言うまでもなく、執筆には膨大な時間がかかります。気長に粘り強く続けることが大事です。以下、執筆中に意識しておくといい点を挙げてみました。
読み返しながら書こう
書いたものを頻繁に読み返す癖を付けましょう。筆が乗っているときに、一気に書くことは問題ありません。でも、あとで見直してみると自分の考えていたものと違うということは、よくあることです。また、読み返すことで新しいアイディアが見つかったりします。書きながら宣伝してみよう
長い間執筆を続けていると、気力が続かなかったり、行き詰ったりすることがあります。そんな時はSNSなどで、自分が本を執筆中であることを宣伝してみてはいかがでしょうか。フォローしてくれている人が応援してくれたり、感想を言ってくれたり、場合によってはアイディアを出してくれるかもしれません。執筆意欲が長続きします。書評を書いてもらえるか意識して書こう
書いた本を買ってもらって、書評を書いてもらうとうれしいですよね。書評をブログにあげてもらったりすると、いい宣伝になります。買った本の書評を書いてもらえるということは、いい本だと思ってもらえているということです。書評を書いてもらえるか意識しながら書くと、自然と読者の立場で書くことができるものです。
書籍執筆にチャレンジしてみましょう
以上、書籍を執筆する際のコツについて考えてみました。皆さんも、書籍執筆にチャレンジしてみてください。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!!