C#でプログラムを始めてみる連載の5回目です。前回の記事はコチラです。
プロジェクトの構成
前回はVisual StudioのIDE画面上でテキストボックスのプロパティを設定してみました。ツールとしての体裁はかなり整えられたと思います。今回は機能実装(プログラミング)と行きたいのですが、作成したプロジェクトの中身はフォルダー、ファイルがたくさんあります。どこにプログラムすればいいのでしょうか?今回は、そこからですね。前回作成したプロジェクト'TextEditor'の内容を見ていきましょう。
ソリューションフォルダーの内容
開発環境を整えるの回で新しいプロジェクトを作成しました。'TextEditor'という名前のフォルダーができ上がったと思います。このフォルダーのことをソリューションフォルダーと言います。作成したのはプロジェクトなのですが、実際にはその上位にソリューションという複数のプロジェクトを管理するフォルダーができるのです。ソリューションフォルダーの内容は以下の通りです。
- プロジェクトフォルダー(A TextEditor)
プロジェクトを管理するフォルダーです。プロジェクトを構成するファイル、フォルダー一式が入っています。コチラの名前も'TextEditor'となっていますので混同しないように注意しましょう。
- ソリューションファイル(B TextEditor.sln)
ソリューション全体を管理するファイルです。このファイルをVisual Studioで開くことでソリューション全体を編集できるようになります。
尚、新しいプロジェクトを構築する際の画面で'ソリューションとプロジェクトを同じディレクトリに配置する'にチェックを入れるとソリューションフォルダー直下にプロジェクトを構成するファイル、フォルダー一式がソリューションファイルと一緒に配置されます。ソリューション下にプロジェクトが1つだけの場合は、これで問題ありません。
プロジェクトフォルダーの内容
続いて、プロジェクトフォルダーの内容を見てみましょう。
- binフォルダー(C)
ビルド(コンパイル)されたプログラムは、.EXEファイル等でbinフォルダー下のDebugまたはReleaseフォルダーに配置されます。
- objフォルダー(D)
Visual Studioが使用するフォルダーです。個人が操作することはないと思います。
- Propertiesフォルダー(E)
プロジェクト設定のデータ内容が保存されるフォルダーです。
- App.configファイル(F)
アプリケーション固有の設定が記述されたファイルです。個人で操作することはないと思います。
- Form1.csファイル(G)
フォームを含むソースファイルです。コーディングでは、このソースファイルを編集します。
- Form1.Designer.csファイル(H)
フォームのデザインやコントロールの配置などを記録するファイルです。個人で操作することはないと思います。
- Form1.resxファイル(I)
フォームのリソースが保存されているファイルです。個人で操作することはないと思います。
- Program.csファイル(J)
ソースファイルを管理するファイルです。コーディングでは、このファイルを編集します。
- プロジェクトファイル(K TextEditor.csproj)
プロジェクトを管理するファイルです。ソリューションファイルと混同しないように注意してください。
つまり、プログラミングで編集するファイルはForm1.csとProgram.csということになります。判ってしまえばこっちのものですね。
いよいよプログラミング
いかがでしょうか?たくさんのフォルダー、ファイルがありますがプログラミングに使用するファイルは大体わかってきました。次回はいよいよプログラミングに挑戦してみます。お楽しみに!!