Arduino詳解その12です。前回の記事はこちらです。
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何か作ってみたいな・・
ArduinoUNOの取り扱いにも慣れてきたところで、そろそろ何か作ってみようと思います。まぁ最初は簡単で動かして使えるもの、ということでお料理なんかで使うキッチンタイマーなんてどうでしょうか?
便利ですよね、キッチンタイマー。カップラーメン作るときなんかに使っています。これならシンプルで作りやすいんじゃないでしょうか。
キッチンタイマーに必要な物
それでは、キッチンタイマーってどんなツールなんでしょうか。ざっくり考えてみると・・・
・測定する時間を設定できる
・設定した時間が経過したか測ることが出来る
・時間が経過したらアラーム音で知らせる
こんな具合ですかね。これらの機能を実現するのに必要なものをそろえなければなりません。
・測定する時間を設定できる
普通のキッチンタイマーではボタンを押して時間を設定します。ボタンの入力はマスターしてますよね。そのほかに、スタートやストップの操作にもボタンを使用します。でも、操作の状態を表示する機能は未だでしたね。PCにつなげて文字を表示する方法は勉強しましたが、それでは使い勝手がよくないです。経過時間についても表示で確認したいです。
・設定した時間が経過したか測ることが出来る
これは既に学習済のmillis()を使えばできそうです。
・時間が経過したらアラーム音で知らせる
『音による通知』は未だでしたね。これは何とかしなければなりません。
つまり、『文字の表示』と『音による通知』の2点を何とかしなければなりません。
GROVEシステムの以下のモジュールで上記の機能を実現できます。『文字の表示』はこちら!!
www.switch-science.com
『音による通知』はこちらのモジュールを使います。
www.switch-science.com
以上のモジュールでキッチンタイマーの機能を実現したいと思います。
文字を表示してみよう
と、言う訳で今回は文字の表示について取り組みます。用意するのは上記で紹介したGROVE液晶モジュール、ArduinoUNO、GROVEベースモジュールです。ArduinoUNOとGROVEベースモジュールを合体させたら、ベースモジュールのI2Cと書かれているコネクタ(4つありますが、どれでもOKです)に4ピンケーブルで液晶モジュールを接続します。
液晶モジュールの使い方
液晶モジュールの使い方なのですが、まず液晶モジュールを作成したメーカーのサイトから専用のライブラリをダウンロードして使用します。以下からファイルGrove_LCD_RGB_Backlight-master.zipをダウンロードしてください。
Grove_LCD_RGB_Backlight-master.zip
次にArduinoIDEを立ち上げて、メニューの スケッチ→ライブラリをインクルード→.ZIP形式のライブラリをインストール を選択してください。ファイル選択のダイアログが出ますのでダウンロードしたファイルを選択しましょう。暫くするとライブラリの登録が完了します。
動かしてみよう
それでは、動かしてみます。ArduinoIDEメニューの ファイル→スケッチ例→Grove - LCD RGB Backlight→Display を選択して開いてください。スケッチ例が読み込まれますのでメニューの スケッチ→マイコンボードに書き込む で書き込んでみてください。書き込みが終わると・・・
やや!! 液晶モジュールに"hello, world!"って表示されました。しかも点滅してますよ!!
今回書き込んだスケッチを以下に載せておきます。
#include <Wire.h> #include "rgb_lcd.h" rgb_lcd lcd; void setup() { // set up the LCD's number of columns and rows: lcd.begin(16, 2); // Print a message to the LCD. lcd.print("hello, world!"); } void loop() { // Turn off the display: lcd.noDisplay(); delay(500); // Turn on the display: lcd.display(); delay(500); }
次回は液晶モジュールの解説です
と、言う訳で文字の表示もできました。メニューには他にもスケッチ例がありますので試してみてください。液晶モジュール-色々使えそうですね。実を言うと他にも沢山機能があるのですが、それらは次回解説しようと思います。お楽しみに!!
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