Grove Beginner Kit For Arduino(以下、Beginner Kit)検証報告の2番目です。前回の記事はこちらです。
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今回は、実際に動かしてみたいと思います。
箱を開ける
前回お見せした通り、箱を開けるとこうなります。
で、ここからどの様にアプローチするかというと、箱からは取り出しません。箱の手前部分に切り欠きがあって、そこからCPUボードのUSBコネクタにケーブルを接続。PCのUSBポートに接続すれば電源が供給されて動き出します。以下のような感じです。
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しかしながらBeginner Kitでは、セットとなっているモジュール、センサー類の動作確認が出来るスケッチが書きこまれています。恐らくですが、出荷前にこのスケッチを使用して製品の検査をしているのでしょう。コスト削減の工夫ですね。このスケッチの挙動を見てみましょう。尚、ボードに搭載されているセンサー、モジュール類は以下のように配置されております。
中央のSeeduino LotusがCPUボードです。その他のセンサーモジュール類は上記の番号で呼称します。(英語のままですいません)
電源投入後の挙動
電源を投入(USBケーブルを接続)すると、ボードの左中段に配置されているOLEDディスプレイ(3)に何やら表示がされます。表示内容は、"LIght:"の後に数字が並びます。これは、ボードの右中段左に実装されている光センサー(6)が検出している値です。試しに光センサーを手で覆って隠してみてください。表示される値が減っていく様子が確認できると思います。
上記の状態でボタンモジュール(4)を押しっぱなしにしてみてください。LEDモジュール(1)が何回か点滅した後に点灯してブザーモジュール(2)が短く”ブッ”と鳴りましたよね。OLEDディスプレイの表示も変わったと思います。OLEDディスプレイの表示は、ポテンショメーター(5)の状態によって変わります。反時計回りに回し切った状態から順に
・Acceleration
3軸加速度センサー(10)の動作状態をOLEDディスプレイに表示する。
・Air Pressure
大気圧センサー(9)の動作状態をOLEDディスプレイに表示する。
・Temperature Humidity
温湿度センサー(8)の動作状態をOLEDディスプレイに表示する。
・Sound
音センサー(7)の動作状態をOLEDディスプレイに表示する。
・Light
光センサー(6)の動作状態をOLEDディスプレイに表示する。(起動時デフォルト)
と、変わっていきます。この表示の状態でボタンを押すと、各センサーの動作状態がOLEDディスプレイに表示されるわけです。表示中にボタンを長押しすると、上記メニューの選択に戻ります。これらの動作を確認すれば、各センサーが正常に動作していることは勿論、LED、ブザー、ボタン、ポテンショメーターの各モジュールの動作確認,出来ますし、CPUボードの動作確認も兼ねているという訳です。そして検査後は、このままの状態で出荷。検査用のスケッチはデモ用のスケッチとして流用されます。考えつくされていますね。
この機能を実現しているスケッチは以下で公開されています。各センサー、モジュールの扱いについて記述されていますので参考になるとは思うのですが、全てのモジュールをサポートしているので長くて複雑です。
https://files.seeedstudio.com/wiki/Grove-Beginner-Kit-For-Arduino/res/GroveBeginnerKitFirmwareFINAL.zip
一つずつ見ていこう!!
そこで次回以降は、Beginner Kitに搭載されているモジュール(基本的なものを除く)について、個別に掘り下げていこうと思います。まずはCPUボードのおさらいから行きたいと思います。お楽しみに!!
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