皆さんこんにちは。2020年の7月から12月まで、僕はGrove Beginner Kit For Arduinoというマイコンボードキットについてブログの連載をしていました。連載は以下からご覧になれます。
そして今回、上の連載をもとに内容を見直して纏めた本を書きました。技術書典11にて2021年7月10日本日発売です。
本当にできるのかな・・・と半信半疑ながら作業を勧めていたのですが、ある日突然「作業はこれ終わりです」と言われました。本書くのってこんな感じでいいのでしょうか?ってのが実感です。まさか本当にこうなるとは思いませんでしたが、なんとか形になったようです。(まだ実感できていません。)
実際にやってきたことは?
では、本を作るにあたって実際にやったことはどんなことなんでしょうか?僕の場合は以下の手順を踏みました。
企画書を作る
まず企画書を書きます。本の骨組みですね。僕の場合は以下のような感じで書きました。実際にはもっと内容を書いているのですが、ここには概要だけを載せておきます。
# 企画書 3000円とパソコンだけで始められるマイコン入門 ## ターゲット 電子工作に興味はあるが、ハードルが高いため二の足を踏んでいる人。 マイコンについて学習したいが、どこから手を付けていいかわからない人。 身の回りの電子機器がどのように動いているか興味のある人。 パソコンの操作、プログラミングがある程度理解できている人。 ## 背景 # 構成 ## はじめに ## 第1章 マイコンって何? ### 1.1 マイコンとArduino ### 1.2 これがGrove Beginner Kit For Arduino ## 第2章 プログラムしてみよう ### 2.1 思い通りにする準備 ### 2.2 書きこんでみよう ### 2.3 少し複雑なスケッチ ### 2.4 アナログ入出力 ## 第3章 マイコンに語ってもらう ### 3.1 音を出してみる ### 3.2 パソコンとつながる ### 3.3 文字を表示する ## 第4章 ガジェットを作ろう ### 4.1 キッチンタイマーを作る ### 4.2 骨組みを作ろう ### 4.3 使いやすくしよう ### 4.4 機能を追加してみよう ## おわりに
原稿を書く
企画が通ったら、それに沿ってずんずん原稿を書いていきます。僕の場合は先にご紹介したブログの連載記事をまとめる形で書いていきました。企画がしっかりまとまっていると本を書くとき楽ですし、内容もいい本になると思います。キリのいいところまで書いたら、原稿をみてもらいます。OKが出たら次の原稿に進みます。
PDFファイルにしてもらう
ひととおり完成したらPDFファイルに変換してもらいます。変換した形だと、違う視点から見ることができて修正点が見つかったりします。写真やスクショなども、感じがちょっと違うな・・・というところは撮りなおしました。
表紙(装丁)を依頼する
表紙はクラウドでコンペしてもらいました。便利な時代になりましたね。素敵な表紙でとても気に入っています。
技術書典申し込み
技術書典の運営事務局に出典を申し込みます。
当然のことながら僕一人でこれら作業をできるわけなく、全体を通して(とくに原稿を書く以降)は、プランノーツ株式会社タカハシさんに多大なご指導とサポートをいただいております。ありがとうございました。
書き上げてみて思った
学んだことを纏めておくと、得られた成果をより有効的に活用できるようになります。そして。纏めること自体もさらなる学びになると思います。僕の場合、ブログで連載していたこと自体が本当によかったです。そしてさらに、本という形で纏められたことで更なる学びがありました。
このあとどうするか
さて、今回とてもいい経験だったので僕自身機会があれば、また本を書くことにチャレンジしてみたいと思っています。でもそれには、何か新しいコンテンツを用意しなければなりません。今回は最初に述べた通り約半年をかけて書いたブログの連載を元に書いたのですが、それに相当する、またはそれ以上のコンテンツを用意するのにはそれなりの時間と労力がかかるでしょう。
あと、本を書くって大変だけれどもすごい体験ができます。できれば他の人が本を書く際のお手伝いなどできたらいいな!!なんて思っています。
ノンプロ研の技術ライティング講座、オススメです。効率のいい学びに必要なアウトプットのためのライティング技術を学べます。
やり切れば、本を書く経験ができるかもしれません。お待ちしています!!