簡単な使用例(Excelでバーコード_4)

Excelでバーコード表示に挑戦する連載の4回目です。前回の記事はコチラです。

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前回はコード39のバーコードを作成、表示するツール(BarCode39.xlsm)についてご紹介しました。

今回は、このツールの簡単な使用例です。今回ご紹介する内容については以下をダウンロードして確認していただくとわかりやすいと思います。

drive.google.com

クリップボードを使う

まずはクリップボードを使う方法をご紹介します。コチラの使い方はシンプルです。「クリップボードにコピー」欄の設定を「する」とするだけです。 これでバーコードを作成すると同時にクリップボードにバーコードの画像データがセットされます。

他のツールに組み込む

BarCode39.xlsmは、1つのシートのみで構成されています。Excelで作成するツールにこのシートを追加すれば、バーコード表示機能を簡単に実装できます。以下にその手順をご紹介します。

バーコードのリンク作成

まずはバーコードのリンクを作成します。バーコードを表示しようとしているシートに以下のコードを貼り付けて実行してください。

'バーコードのリンク作成
Sub MakeBarCodeLink()
  BarCode39.Range("BAR_CODE").Copy
  Me.Pictures.Paste(Link:=True).Select
End Sub

シート上にBarCode39シートのバーコード表記にリンクされた図形が貼り付けられます。BarCode39シートでバーコードを表示させるとリンクされた図形にもバーコードが表示されることが確認できると思います。表示を見て大きさを調整しましょう。BarCode39シート側の設定も操作してみて表示を確認します。このコードはリンク作成完了後は削除していただいて構いません。

入力との連携

続いて入力された値との連携です。バーコードを表示しようとしているシートの特定のセル(今回の例では「INPUT」と名前が付けられています)に入力された時に、リンクされた図形に入力内容のバーコードが表示されるようにします。シートに以下のコードを貼り付けてください。

'入力との連携
Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
  If Target.Address = Me.Range("INPUT").Address Then
    BarCode39.Range("TEXT").Value = Target.Text
  End If
End Sub

これで入力された値がBarCode39シートに転送されて、作成されたバーコードがリンクの図形に表示されます。 この方法で使用する場合は先にご紹介した「クリップボードにコピー」を「しない」に設定しておきましょう。

大文字、小文字の対応

いかがでしょうか。なかなか使えるツールになったと自負しています。でも、このツールではアルファベットの大文字、小文字の区別ができません。これはコード39の仕様によるものです。次回はこの問題に取り組んでみます。お楽しみに!!

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