Ubuntuって何だ(Re:VIEWに挑戦③)

Re:VIEWに挑戦する連載の3回目です。前回の記事はこちらになります。 hirocom777.hatenadiary.org

Linux

前回はRe:VIEWの概要についてお話ししました。VScode拡張機能を使ってRe:VIEWフォーマットのプレビューも見てみました。何だか楽しそうですね!!

今回はRe:VIEWを使用する環境の構築、Linuxです。Re:VIEWはOSとしてLinux環境下で動作するのでした。Linuxはご存じだと思いますがコンピューターのOSです。僕のパソコンのOSはWindows 10。でも、最近はWindows 10でもLinuxが比較的簡単に動かせるみたいなんですよ。

WSL

それがWSL(Windows Subsystem for Linux)という仕組みです。WSLとはWindows OS上で実行されるLinux環境のことです。Microsoftが正式サポートしています。WindowsLinuxって仲が悪いと思っていたら、最近はそうでもないんですね・・・ docs.microsoft.com

この仕組みを使ってLinuxを使える環境を構築します。WSLには実装方式によってWSL 1WSL 2があります。WSL 2はWSL 1の改良版ですので、ここではWSL 2を使用します。

Ubuntu

その前にインストールするソフトウェアについてもう少しご説明したいと思います。Linuxを使えるようにするのが今回の目的なのですが、インストールするものはLinuxだけではないのです。LinuxはOSなのですが、厳密に言うとOSの中核部分(カーネル)を指します。実際にOSとして使用するには、それ以外にも色々なソフトウェアが必要になります。

なのでLinuxカーネルに使用するソフトウェアをパッケージにして配布するサービスが提供されています。この配布形態のことをディストリビューションと呼びます。Linuxでは色々なディストリビューションが提供されていますが、今回の連載ではUbuntuという名のディストリビューションを使います。上でご紹介したWSLでインストールできます。

UbuntuLinuxディストリビューションのなかでもとても人気があります。「ウブントゥ」と発音します。これは南アフリカズールー語で「他者への思いやり」を意味するそうです。その名が示す通り「誰にでも使いやすい安定したOS」を提供することが開発目標となっています。

インストール

それではインストールしていきましょう。僕のパソコンはWindows 10 Homeのバージョン21H1となっています。当然インターネットには繋いでおいてください。

まず、Windows Terminalを起動します。次に、以下を入力しましょう。

 wsl --install -d Ubuntu

すると、インストールが開始されました。暫くすると、画面が以下の様になってインストール完了となります。

同時に別画面が現れました。UbuntuCUI(Character-based User Interface)画面です。

Enter new UNIX username: と聞かれていますのでユーザー名を入力しましょう(①)。Windows PCのユーザー名と同じでなくてもいいのですが、大文字が使えないので気を付けてください。続いてNew password: と聞いてくるのでパスワードを入力します。この時入力した内容は画面に表示されないので注意しましょう。するとRetytp new password: と再び聞いてきますので同じパスワードを再度入力します(②)。こちらも表示されません。入力が終わると・・・ これでインストールが完了です(③)。意外と簡単だったでしょ? Windows Terminalで以下を入力してみてください。

 wsl -l -v

以下の画面が出てきました。VERSIONの2とは、WSL 2を指します。

UbuntuCUI画面はexitと入力して閉じましょう。この画面をもう一度開きたい場合は、左下のスタートボタン(Windowsマーク)からUbuntuを選択してください。これでLinuxUbuntu)が使えるようになりました。本来ならこの後Linuxの世界にどっぷりと漬かりたいところなのですが、それはこの連載の本分(Re:VIEWに挑戦)ではないので我慢します。別の機会に取り組んでいきましょう。

具体的な環境構築

いかがでしょうか?あとRe:VIEWを使うには、Rubyと日本語TeX環境が必要です。未だ道のりは長いですね。でも、この道のりを一気にクリアする方法があるみたいです。 hirocom777.hatenadiary.org

次回はこの方法に挑戦してみようと思います。お楽しみに!!

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