Gitについて学習する連載の3回目です。前回の記事はこちらになります。
ファイル管理をしてみよう
前回は、Gitによる簡単なファイル管理の例をご紹介しました。
ですが、記録された変更内容はどのように管理されているのでしょうか?知りたいですよね。今回は、そこを追求し行きたいと思います。
変更履歴を確認する
変更内容と言っても、今回新しくファイル、フォルダーを作ったばっかりなので具体的な変更はまだなのです。とりあえず変更履歴を確認する方法をご紹介します。前回同様Localフォルダーを選択して右クリック⇒Git Bash Hereを選択してください。この画面で以下を入力してEnterしてみましょう。
git log
画面が以下の様になったと思います。git logは変更(コミット)の履歴を表示するコマンドです。
一番上、commitの後に書かれている意味不明の数字の羅列は今回のコミットで対象となったファイル、フォルダーのチェックサムです。俗称でコミットID等と呼ばれているようです。続くかっこの中の'HEAD'は現在の作業場所を指します。矢印がさしている先の'master'は現在作業しているブランチです。(ブランチについては別途ご説明します) その下に続くのは、作業者の情報とコミットの日時、そして前回テキストエディターで入力した記録のタイトルと詳細です。
ファイルを変更して履歴を見てみる
それではLocalフォルダー内のFile_1.txtを編集してその内容を記録してみましょう。ファイルの内容は以下の様に編集しました。
Hello!! How are you?
前回と同じように管理対象を登録(git add File_1.txt)して記録(git commit)します。記録のタイトルと詳細は、以下の様に入力しました。
Gitの使い方を学習します_02 二番目のコミットです。How are you?を追加しました。
結果は以下のような画面になりますね。
それでは再度、git logで変更履歴を確認してみましょう。
あ、今度は2つ出てきた。ちゃんと記録は取られているようです。
ファイルを追加してみる
それでは、ファイルを追加した場合はどうでしょうか?やってみましょう!!Localフォルダー内のFile_2.txtを追加します。内容は以下の様にしましょう。
Let's go to lunch together next time.
File_1.txtは以下の様にします。
Hello!! How are you? Please check File_2.txt.
今度は管理対象のファイルが2つ(File_1.txt,File_2.txt)になりました。複数のファイルを管理対象として登録する場合、スペースで挟んで記述できます。以下の様になります。
git add File_1.txt File_2.txt
でも、フォルダー内のすべてのファイルを指定する場合はファイル名の代わりに'.'を使うことができます。
git add .
それでは記録(git commit)してみましよう。記録のタイトルと詳細は、以下の様に入力しました。
Gitの使い方を学習します_03 三番目のコミットです。ファイル追加しました。
画面は以下の様になりました。
git logで変更履歴を確認してみましょう。記録が3つになっています。
でも、何だか表示がごちゃごちゃしてきました。以下を入力すると画面表示がクリアされます。
clear
今度は以下の様に入力してみてください。
git log -2
表示される履歴が直近の2つのコミットになったと思います。この方法で表示する履歴の数を指定することができるのです。もう一度画面表示をクリアして、今度は以下の様に入力してみてください。
git log --oneline
以下のような画面になりました。
ぐっとシンプルになりました。各コミットの先頭にある7文字は先に紹介したコミットIDの先頭7文字です。
入力が面倒になってきたら
ここまで色々なコマンドを入力してきましたが、似たような内容を何度もタイプするのが面倒になってきたと思います。そんな時はカーソルキーの上矢印で過去に入力した内容が順に現れますのでご活用ください。一度表示した状態で下矢印を押すと逆に表示されます。
変更履歴を利用する
今回はgit logを中心に、変更履歴を確認する方法をご紹介しました。でも、確認できても過去の状態に戻ったりファイルを確認したりできなければ意味ありませんよね。次回は記録したコミットを使用する方法について考えてみようと思います。お楽しみに!!