ファイル管理をしてみよう(Gitを知ろう)

Gitについて学習する連載の2回目です。前回の記事はこちらになります。

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ファイル管理をしてみよう

前回Gtiとはデータの変更を管理をするためのツールとご紹介しました。

今回は実際にどのようにファイルを管理するのか、簡単な例をご紹介したいと思います。以下の記事でGitをインストールしていることを前提に進めていきます。

tonari-it.com

インストール後の設定はこちらを参考にしてください。

tonari-it.com

まず任意の場所にフォルダーを作りましょう。名前は何でもいいですが、今回はLocalとしました。次に、作成したフォルダーを選択して右クリックします。

現れたメニューの中にGit Bash Hereという項目が現れるので選択すると以下のような画面が現れると思います。

GitのCLI(キャラクタベースユーザインタフェースです。Gitの操作はこの画面で行います。 画面の文字が小さい場合はCtrl + "+"で大きくできます。小さくするにはCtrl + "-"です。 この画面で以下を入力してEnterしてみましょう。

git init

画面が以下の様になったと思います。git initはリポジトリを作成するコマンドです。

『空っぽのリポジトリをLocalフォルダー下の.git内にに作りました』って表示されています。

Localフォルダーを確認してみましょう。.gitが作成されていると思います。この表示がされない方は、Localフォルダーの表示設定で隠しファイルの項目にチェックを入れると表示されると思います。

これでLocalフォルダー内のファイルを管理する準備ができました。

Localフォルダー内にはテキストファイルFile_1.txtを作成します。ファイルの中身は簡単なものでいいです。今回は以下の様にしました。

Hello!!

リポジトリでファイルを管理する

ところでリポジトリって何なんでしょ?リポジトリ (repository)とは、英語で倉庫とか、宝庫という意味です。Gitはリポジトリを使ってフォルダー内のファイルを管理します。それでは早速使ってみましょう。GitのCLIで以下を入力してみましょう。

ls

画面が以下の様になったと思います。

lsはファイル一覧を表示するコマンドです。File_1.txtがちゃんとできていることがわかります。

管理状態を確認する

次に管理の状態を確認しましょう。以下を入力してください。

git status

画面が以下の様になったと思います。git statusはファイルの管理状態を確認、表示するコマンドです。

上から、こんなことが書いていると思います。

  • masterブランチにいます(ブランチについては別途ご説明します)
  • まだ何もコミットされていません(コミットについては後述します
  • 追跡対象(管理対象)になっていないファイル(File_1.txt)があります

つまり、File_1.txtがあるけれど管理対象になっていないということです。

管理対象を追加登録する

File_1.txtを管理対象に登録しましょう。Gitでは、この登録のことをステージングと呼んでいます。以下を入力してください。

git add File_1.txt

git add ファイル名 は指定したファイルを管理対象にするコマンドです。複数のファイルを指定する場合は、スペースで区切ってファイル名を指定します。また、すべてのファイルを指定したい場合は「.」と指定します。続けてもう一度git statusを入力して管理状態を確認すると、以下の画面になりました。

上の方の表示は変わりませんが、最後の表示が変わっていますね。以下のような感じになっています。

  • File_1.txtが新しく管理対象になりました。

また、この画面にも表示されていますがgit addの指定を取り消すには

git rm --caches ファイル名

で可能です。

管理対象を記録する

それでは今回の内容を記録していきたいと思います。Gitでは、この記録のことをコミットと呼んでいます。以下を入力してください。

git commit

すると、画面が以下の様になってテキストエディターが立ち上がりました。

テキストエディターには以下のように表示されています。今回のコミットの情報です。

# Please enter the commit message for your changes. Lines starting
# with '#' will be ignored, and an empty message aborts the commit.
#
# On branch master
#
# Initial commit
#
# Changes to be committed:
#   new file:   File_1.txt
#

この内容の1行目に記録のタイトル、2行目は空けて、3行目以降に記録内容の詳細を書きましょう。先頭が#の行はコメントとして無視されます。今回は、以下の様に追記しました。

Gitの使い方を学習します_01

一番最初のコミットです
# Please enter the commit message for your changes. Lines starting
# with '#' will be ignored, and an empty message aborts the commit.
#
# On branch master
#
# Initial commit
#
# Changes to be committed:
#   new file:   File_1.txt
#

ファイルを保存してエディターを閉じると画面は以下の様になりました。

File_1.txtが追加されましたということですね。 git statusを入力して管理状態を確認すると・・・

コミットするべきものは何もないとでました。

Gitによるファイル管理の流れ

以上がGitによるファイル管理の流れです。整理すると、フォルダーにリポジトリを作って(git init)その後は・・・

  1. ファイルを作成変更する

  2. git addで管理対象を登録する(ステージング)

  3. git commtiで管理対象を記録する(コミット)

の繰り返しとなります。各作業の前後で管理状態の確認(git status)をしながら作業するといいでしょう。

記録されたファイルは?

今回は、Gitによる簡単なファイル管理の例をご紹介しました。のですが、記録された変更内容はどのように管理されているのでしょうか?次回はその辺をご紹介します。

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